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【同期対談】「ギャップは嫌だが役に立つ」~6年目職員、これから文科省を目指す皆さまへのメッセージ~

文部科学省note、6年目職員による同期対談の後半です。
前編では入省前後のギャップについて語っていただきました。
後編では、そうしたギャップを感じながらも、いかに「やりがい」をもって仕事を続けていくのか、
スキルと業務のギャップ、文科省職員として求められる資質や業務、そしてこれから文科省を目指す方々へのメッセージを頂きました。

メンバーは引き続き以下の4名です!

重要だと思うスキルと業務経験のギャップ

これまでに経験した業務の種類を見ると、我々が経験してきた業務は予算、国会、審議会がやはり中心になっているね。
反対に、広報や法令などに関係する業務を担当している人は少ないみたい。

これまでに経験した業務の種類に関するアンケート結果

そうだね。私は以前白書の担当課にいたけど、これだけ時間かけて一生懸命書いたから、ぜひいろんな人に見てほしいんだよね。
そういうときにやっぱり広報って大事だと思う。

最新の「科学技術・イノベーション白書」でも、未来社会をイメージしたイラストを
掲載するなどして、分かりやすい広報に取組んでいる。(画像は文部科学省HPより)

私は教育部局にいたけど、例えば学習指導要領の改訂って、学校の先生とか保護者にわかりやすく周知すべきなんだけど、以前はHPにこまごま載せているだけで、何が変わったかわかりにくいって声があったみたい。
それで広報の仕方を見直して、HPを一新したり、身近な俳優さんを起用したりと工夫していて、新しい発想が新鮮だったな。

著名人を起用した広報の例。平成29,30,31年の学習指導要領の改訂当時、
各界で活躍している著名人に子供の頃に学校で学んだことについての
インタビューを行いHPに掲載した。
(画像は文部科学省HPより)

本気で広報をやるなら、HPに情報を載せるだけじゃだめなんだよね。
アンケート結果のようなキャリアパスを今後もずっと辿ったとして、広報をきちんと考えられる人材が育つかと言われると、そりゃ確かに難しいよね。

そういう面でいろんな前向きなアイデアを出せる人がどんどん入ってきてくれるといいよね


文科省の技術系職員に求められる資質とは

理系出身の学生は、少しでも研究生活の一端を担ったことがあるという点で、いろんな分野を理解する下地が整っているのは大きなアドバンテージもしれないね。
科学技術系のどんな分野でも、なんとなくどうすればいいかわかるというのは大事だし、そこが楽しいと思えることが文科省で働くうえで求められる1つの資質かもしれないね。

研究者と文科省って、つながりは結構あるのに働き方は全く違うよね。自分でこういうことをやりたいと計画をたてて自分で突き進んでいきたいという人は研究者の方が向いていると思う。
一方で、いろんな人と関わりたいという気持ちが強いなら文科省は楽しいかもしれない。

第一線の研究者にお会いできるのはかなり貴重な経験だと思う。
iPS細胞の発見でノーベル賞を受賞された山中先生にお会いできたりしたのは感動したよ。

金井宇宙飛行士にもお会いできたね。
自分は元々、大学の頃に宇宙に関する研究をしていることもあって、その分野で最前線に活躍されている方にお会いできたのはとても感動したなあ。

どの分野でも突き詰めないとたどり着かないような研究者に普通に話を聞きに行けるのは面白味の1つだね。

あと、文科省って、視野を広く持つ重要性をかなり強調するよね。
自分の研究分野を突き詰めてきた学生に、より視野を広げてほしいというメッセージを送っているのかな。

確かに、例えば「宇宙をやりたい!」といって入省して、宇宙だけをやれるわけではないもんね。
文科省の所掌としても、教育、科学技術、文化、スポーツなど様々な分野にまたがっているから、実際には自分の専門と関係ないところにいる方が長いもんね。

置かれた場所で咲ける能力のようなものが重要なのかも。
自分で自分の運命をコントロールできないけれども、それが「楽しい」と思えるのが向いている素質だと思う。

好奇心旺盛でいろいろやりたいという人に向いているんだろうね。
もちろん、ある特定分野でこれを成し遂げたいという強い想いがあるのも大事なことだけど、先輩の話を聞いていても、「かつて自分が想定していなかったキャリアになることもあるが、それがむしろ楽しかった」というのはよく聞くね。


これから文部科学省を目指すみなさんへのメッセージ

ー 最後に、今回の座談会に参加した4名からのメッセージを掲載して締めくくりとします。

いろんな仕事を見てみたいという人には文科省はお勧めだと思います。
自分がやると思ってもなかったことに携われる機会がたくさんあります!

他省庁と比べても、文科省は長期的な目線に立ち、ゼロから未来をつくっていくという政策が多い省庁だと思います。
一緒に日本の未来を創っていきましょう!

文科省は教育、スポーツ、文化、科学技術、すべての最先端に触れる機会があります。
好奇心旺盛なみなさんをお待ちしています!

分野が多岐に渡ることに加え、仕事の性質もポストによって全然違います。
それがギャップに感じられるかもしれませんが、今日話した通りそのギャップはみなさんの力になります。
ギャップを前向きにとらえてください!


文部科学省note、今回は入省6年目の職員の座談会の模様をお届けしました。


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